宮大工に弟子入りする方法と伝統建築の職人の年収や働き方についての詳細をご案内

目次

1、宮大工に弟子入りする方法は?

宮大工になる為には「宮大工の工務店に弟子入りする」方法しかありません。学校に行く場合などについては基礎は学ぶことができますが、現場は生き物と同じです。同じ神社を修理や建築するにもデザインから修理方法から段取りまで学校では習えないことばかりとなります。理由は簡単で数千年前や数百年前に建築された建造物を修理する為にはその時代の技法と近い技術で修理するしか方法がないからです。最新の技術を取り入れて修理する場合もありますが、数千年前や数百年前の技術を教える学校はありません。それは現場で分解しながら試行錯誤してその技術を感じながら自己修練を行わないと見えない世界があるからです。

2、宮大工の資格は必要あるのか?

宮大工に資格は必要ありません。二級建築士や一級建築士を持っていれば知識的や法体系としては非常に有能とはなりますが、宮大工は「原寸」「設計」「刻み」「彫り」「組み上げ」ができ、神社やお寺、お宮や祠などの設計施工に現場で携わってお客様から評価してもらえるほどの品質を提供できれば一人前の宮大工としては言える内容となります。明確な基準はありませんが、小さいものにしろ大きなものにしろ、自分だけの力ですべてを建築できる場合や設計から刻みまでできるようになって現場で建て方ができれば宮大工と言えるレベルになるかと存じます。

3、世代別で宮大工を目指す方へ

1-1、高校生の場合

高校生の場合であれば、工業高校など建築科を卒業することで最低限度の基礎知識を身に着けることができますので建築科で学ぶ授業を自分なりに勉強して覚えていけば、あとは現場での修練が必要となってくる領域だけとなります。普通科など建築とまったく関係ない高校生活を送っている場合でもなれる方法はあります。受け入れてくれる工務店へ連絡をしてアルバイトをしながら少しづつ覚えていくことで建築科で働く以外でも宮大工としてなれる可能性は無限にあります。とっても大変かとは思いますが伝統建築を学びたい!宮大工として色んな建築物や構造物の仕事をしたい!という情熱があればいくらでも道があります。

1-2、大学生の場合

大学生の場合は少しシビアとなります。大学生の段階で宮大工になりたい!というのが高校生から思っていて建築関連の勉強をなさって大学も建築系へ行っているあなたは、そのまま勉強して宮大工の工務店へ就職を行えば問題ありません。大学生から宮大工に急遽進路変更した方は非常にシビアな選択となります。基礎知識として建築系へ編入を行って勉強を行うか、アルバイトを宮大工の工務店へ行くようにするか、自分で色々と製作していく必要があります。大学生にもなりますと自分の力でどこまで足りない部分を補うかを考えて行動していかなければなりません。

1-3、未経験で宮大工になりたい方へ

こちらは、やることは1つだけです。二級建築士の本などを丸暗記して実際に継手など自分で練習して出来上がった製作物をもって宮大工の工務店へ弟子入りしましょう。熱意と行動が伴っている方を宮大工の工務店は門前払いしたりはしません。ただ、弟子入り未経験からスタートとなりますので、長期間の弟子入り期間(給料も一人前扱いではない)ということを覚悟していく必要があります。

4、宮大工の給料事情

宮大工といっても年齢を重ねて歳をとって現場で働けるかというとそうではありません。場合によっては豊富な経験値と技術知識を武器に設計やお客様との修理診断や施工診断、修復計画などより高度な部分で対応している宮大工もいます。現場だけが宮大工のフィールドではありません。現場で働く宮大工から現場外で働く宮大工もおりますが、稼いでいる方は年収数千万以上の方は、実はかなりいらっしゃいます。宮大工として経営をされているような方であれば億単位のお金を動かしている方もいらっしゃいますので収入は実は一流であれば年収は数百万単位ではありません。

余談ではありますが、国宝である陽明門の大改修工事は4年間で数十億円の修復費用がかかっております。伊勢神宮などは建て替えするのに62回目となる式年遷宮は、2013年に行われた工事では、予算はなんと550億円。もちろんすべてが宮大工の工務店へ入るわけではありませんが、一般住宅の一流の大工さんが新築工事でもらう金額よりも宮大工として一流の方が稼ぐ金額は一般住宅の大工さんでは金額の桁が異なります。もちろん、一般住宅の大工さんでも経営されている方などは別ではありますが、、、。

どんな世界でも一流の世界では億単位のお金が動いていると思って頂ければ問題ないかと思います。

5、宮大工になりたい方、一緒に働きませんか!?

細かくは書きません。技術習得や知識勉強など本当に大変です。熱意や好きでなければすぐに根をあげるでしょう。ただ、仕事は文化財から重要文化財まで数百年前の技術をどう修復するか!?とってもやりがいと技術習得環境だけはあります。どんな方でもやる気と情熱がある方であれば、門前払いはしません。皆様からのご応募をお待ちしております。

6、宮大工だけではない伝統建築の分野をご紹介

寺院の屋根に据付を行う 「鬼」の製作写真

神社の屋根の修復工事「銅板屋根葺き替え」修理

大鳥居の製作と据付風景

熊野神社 の 石製の大鳥居の製作と据付

稲荷神社の修復工事および鳥居新設・木製灯籠の修復

稲荷社の全体修復工事

大鳥居の製作風景

神額の修復風景

龍 の彫刻と彩色

祠 の屋根修理 風景

6、採用案内と連絡先

弊社では伝統建築分野でお仕事をされたい方を募集しております。日本全国の宮大工や伝統建築の仕事に携わりたい方を募集しております。

職種 / 募集ポジション4分野にて募集中です。
宮大工、板金、漆や彩色、積算および設計(中卒、高卒、中途未経験者)
雇用形態正社員(修行期間 習得が早い方で3年~5年ほど)
給与宮大工 見習い(年収 250万円 〜1080万円 未経験。賞与実績:年1回 昇給あり)
板金 見習い(年収 250万円 〜1080万円 未経験。賞与実績:年1回 昇給あり)
彩色 見習い(年収 250万円 〜680万円 未経験。賞与実績:年1回 昇給あり)
積算設計見習い(年収 250万円 〜1800万円 未経験。賞与実績:年1回 昇給あり)
勤務地234-0054  神奈川県横浜市港南区港南台4-24-4-1B
北海道/東北/北陸/東海/関西/中四国/九州/海外など日本全国の伝統建築の仕事で出張有り
就業時間08:30〜17:10 所定労働時間 07時間40分 休憩60分 残業:有 残業手当:有 残業時間に応じて別途支給
通勤手当会社規定に基づき支給
休日・休暇週休2日、祝日、GW休暇、お盆休み、年末年始、慶弔休暇、リフレッシュ休暇、年次休暇、他
社会保険健康保険:有 厚生年金:有 雇用保険:有 労災保険:有
制度【その他福利厚生】 独身寮・社宅制度

連絡先: contact@lifepal.biz

件名 : らいふぱる本店工事部 採用受付担当 宛

孤児院への支援活動をしています

当店では、皆様からご依頼いただいた工事費用の中から孤児院への支援金として積み立てを行いまして年間で2回~3回ほど日本を含めた各国の孤児院の子供たちへ食べ物の支援活動を行わせて頂いております。孤児院への社会奉仕活動はこちらから>>>