神社や寺院、和室や古民家の木部灰汁洗い

神社や寺院、和室や古民家の木部灰汁洗い

目次

はじめに灰汁洗いとは?

日本古来の在来建築や社寺仏閣、和室や古民家など木材を使った建築物が多い日本ではありますが、外気に触れて雨や手垢など様々な要因によって木部が黒ずんでいきます。新築の時はそれは美しい木の色でとても神秘的な建造物ではありますが、時間とともに劣化して汚れた木部を特殊な加工技術によって木部内に浸透した汚れや黒ずみを除去する工事のことを「灰汁-アク」を抜くということで「灰汁洗い」「灰汁抜き」工事と言います。

私達は宮工事の専門家です

当店は重要文化財の修復工事や修繕工事、移築工事など特殊な工事を行っております。宮大工や修復士が在籍しており、伝統建築や神社や仏閣などの外観をメンテナンスする業務を提供させて頂いております。大きいものは神宮から小さなものは個人宅のお稲荷様や水神様のお社まで様々な宮工事の修繕、修理、修復工事を行わせて頂いている中で多くの施主様からお金をなるべくかけずに外観を美しく維持していきたいというご要望が多いことから外観や内観の専門修復工事として「灰汁洗い」工事を提供させて頂いております。

私達の考え方

一般的な建売住宅や注文住宅とは違って、宮大工がいる工務店は数が少ない為に相場という概念があってないような世界となります。費用云々よりもその対象の神社に使われている技術を再現できるのかなどを求められる世界であり、お値段よりも技術スペックを重視される世界となります。そんな世界ではありますが、どういった修繕工事にどのぐらいの費用がかかってくるのかの参考があると計画を考える事ができるよう、本ページでは様々な神社が行った整備事業の金額と工事内容を掲載させて頂きます。また、一般的に神社や寺院は修復やメンテナンスに多大な金額がかかってくる為に外観を綺麗に維持したいけれど外観を綺麗にする為には木材ごと取り換える方法を考える方が多いのではないでしょうか?

当店では、神社や寺院の修繕工事から修復工事、新築や移築工事もさることながら、木材の黒ずみ(灰汁)をクリーニングして外観を新築のときのように蘇らせる灰汁抜き工事を行わせて頂いております。

神社や寺院、和室の外観や内観を綺麗に修復する

木材は手垢や埃、雨や風など外観に面している場所であればあるほど、木部が黒ずんでいきます。神社を立て直さなくても部分的に悪い場所だけ修繕してあげて木部の黒ずみをクリーニングしてあげれば新築の時のように美しい神社や寺院に復活するのです。木材を交換しなくても美しく綺麗に維持することが可能となります。外観や内観を美しく保つことができていさえいれば、ほんとうに劣化している悪い木材部分のみを修理や修繕工事をしてあげることで低予算で室内や室外を維持していくことが可能となります。

神社や寺院の灰汁抜き・染み抜き工事の料金

灰汁抜き平米単価4,000円(材質・箇所により変動)
染み抜き平米単価5,000円(材質・箇所により変動)

和室・古建築・ウッドデッキや木部、アンティーク品の灰汁抜き・染み抜き工事の料金

灰汁抜き平米単価3,000円(材質・箇所により変動)
染み抜き平米単価4,000円(材質・箇所により変動)

実際に綺麗にするとどのぐらい綺麗になるのか、わかりやすい施工写真をご覧下さいませ。和室の施工例と数十年前に製造されたアンティーク品のクリーニング作業となります。傷などの外的要因は研磨したりしないといけませんが、そういった美術品への施工も対応しております。

灰汁抜き・染み抜き工事の手順について

  1. 工事対象物の全体を高圧洗浄機または手作業の水洗いにて洗浄致します。
  2. 完全に乾燥した後で過酸化水素をベースにした酸素系漂白剤に添加剤を混ぜたものを使用してクリーニング致します。
  3. 対象物の全体を再度、高圧洗浄または手作業で水洗いして乾燥させます。
  4. 最後に灰汁抜きした後は汚れが染み込みやすくなりますので表面の保護剤を塗布して完了です。
  5. 染み残りや薬剤残りがないかチェックして全工事が完了となります。

一般的な神社の修繕費用の参考事例

群馬県 八幡宮 平成24年~平成27年実施

昨年の2月の数回にわたる大雪で、本殿の鬼瓦、拝殿の飾り瓦が、雪の重さで落下、破損した。兼務神社2社も同様の被害を受けた。また、本務、兼務4社の境内に落下した太い枝や木々の片づけに4カ月を要した。屋根修理を業者に依頼したところ、着工までに何カ月待つかわからないとの事だった。

経費合計 45,000円、瓦下地ねんど 20袋(10,000円)、漆喰1袋(10,000円)、こて等(3,000円)、瓦用コ―キング(接着剤)20個(20,000円)、瓦止め銅線(2,000円) 引用元

神社庁ホームページより

栃木県 星宮神社 平成17~21年実施

社務所 新築工事 14,000,000円

氏子の皆さんの神社に対する期待感が生まれました。現在使用目的について役員さんとも話し合っておりますが、単に会議や祭り直会会場だけでなく、地域の活動拠点になるような場になればと思います。

神社庁ホームページより

上記のように地域や依頼内容によっても、数万円で対応ができる場合もあれば、数千万円かかる工事など様々な工事費用がかかってきます。また、神社の知名度やランクなどによっても金額は変わってきます。

有名な神社や歴史ある神社などの修繕費用はいくらか?

例えば皆様が良く知っている「明治神宮」などの場合は修繕工事費用に25億円の浄財集めを目的として明治神宮鎮座百年祭記念事業を立ち上げ屋根の葺き替え、消防設備の強化、第一鳥居の建て替え、参道のバリアフリーなど様々な箇所を修繕します。このように知名度や歴史ある神社などの場合には300億円や500億円の総工費がかかる修繕工事などから3万円や6万円などのちょっとした修繕費用まで様々となります。

地域の神社の場合

地域の氏神様などの小規模な神社の場合には、地域の方がお金を寄付を募って集めて、集めた寄付金で工事を行うなどの場合もあれば、工事費用を一括で負担するような会社さんがいたりと資金調達の方法は様々でございます。

そんな中で、修繕を行うのも如何に費用を抑えつつ神社を後世に残すためのプランを考えてくれる宮大工や工務店さんに提案をして頂くことが神社などの長期的な修繕計画においては非常に重要な考え方となってきます。

当店の神社の修繕費用の考え方

当店では神事も仏事も一般の方と同じと考えております。神社を維持していくには地域の方のボランティアから協力など様々な方の並々ならぬ努力と苦労で維持ができている状態でございますので、如何に費用を抑えて修復や修繕をする方法がないかを検討した工法をご提案するようにしております。神社の修繕費用でお困りの方がいらっしゃればお気軽に相談下さいませ。神様にも、神社を応援する方にもどちらにも喜んでもらえるように予算内でどう修繕を行うかを一生懸命に考えてご案内をさせて頂きます。神事や仏事に携わる会社として技術も大切ではありますが、そこに集う皆様や神様の力になれるお仕事を行うことを使命としております。

神社の柱を修繕したい場合

神社の柱などを修繕したい場合、唐破風だけを修繕したい場合など大規模な修繕はできないけれど部分的な修繕をしたいなどの場合も相談としてございます。そのような場合は耐久性や予算など全体的なバランスを考えてご提案をさせて頂いております。古き良き木材や技術を伝承したい場合などは柱一本でさえ交換するのは中々勇気がいることと存じますが、柱全体の耐久性が既に劣化が激しく、せっかく修繕しても長期的に長持ちしない場合には部分補修ではなく全体交換などのご提案なども予算と具体的な耐久年数などのお話を交えながらご案内をさせて頂きます。

神社の修繕前の実例をご紹介

修繕や修復工事などは、神社の一部が悪くなってしまったり、躯体が傷んだりしてしまった為に交換や修理が必要だからという考え方となりますが、修繕や補修などを行わなくても良いように伝統建築を行う工務店さんに「管理メンテナンス」として管理計画をもらっておくことが大変重要な考え方となります。例えば毎年の管理やメンテナンスがどれだけ大切かは次のシロアリの食害被害にあってしまった神社の調査と工法確認のページをご覧いただけますと修繕や修理補修よりもメンテナンスと管理がとても大切だという事が理解できるようになると思いますので、お時間がある方は是非ともご覧いただけますと幸いです。

神社 修繕工事の対応地域

日本全国の神社やお社の修繕や修理業務に対応しております。

お気軽にご相談下さい。見積無料となります。

神社の修繕に関するお問合せ(AI自動受付)>>045-832-8050

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当店へお越し頂きまして誠にありがとうございます。「らいふぱる工事部」スタッフです。当店では現場で起こった様々な体験談や新しい工事分野など様々な情報をご案内しております。また、記事全てが同じスタッフが投稿しておりませんので、文章や表現方法、言い回しが変わる事もありますが、是非お時間ある方はじっくりとお読み頂けたら幸いです。